会社で造園業の職人のおじいちゃんとはなしをする機会がありました。
造園業のおじいちゃんは昔からの知り合いで、たまたま会社に来ていたそうです。
会社の駐車場には、駐車場を囲むように様々な種類の木が植えてあります。
おじいちゃんとは駐車場に植えてあるソメイヨシノの木の近くで話をしました。
するとおじいちゃんは、木に生えているコケをはがしながら
「これは取ってあげなきゃいけないよ。木も人間と同じで呼吸をしているんだよ。」
と言っていました。
僕はおじいちゃんがすこしだけはがしたコケはがしの続きを後日しました。
ソメイヨシノの状態は?
会社にあるソメイヨシノは樹齢およそ30年です。
ソメイヨシノに生えているコケは地面から高さ150センチぐらいで、木の幹をグルっと包むように生えていました。
コケをはがした後は再度付着しないようにデッキブラシでゴシゴシしました。
作業終了後、少し離れてソメイヨシノを眺めたときにコケをはがしたところだけ土みたいに茶色く、木全体が少し味気なく感じました。これやってよかったのか?と少し心配になりました。
そこで、コケを取ってもよいのかで調べることにしました。
おじいちゃんとの会話
まず造園業のおじいちゃんとの会話では
「木の幹も呼吸をしているからコケを取ってあげないと人間でいう酸欠状態になるよ」と言っていました。
コケを取るタイミングは雨が降った次の日が良いと教わりました。
なぜかというと、コケが乾いてしまうと取れにくいし、コケを取ったときに細かいゴミがふわふわっと舞い、それが目に入ると痛いからと言っていました。
なぜ苔が生える?
そもそもなぜ木に苔が生えるのか調べました。
主な理由は2つあります。
若い木は幹が太くなるのが早く、コケと一緒に外皮がはがれることがあるのでコケがつきにくいのです。
木が年を取る→成長速度が落ちる→外皮が古くなる→コケが生える
会社にあるソメイヨシノはまだ老木とは言えないので他に原因があるのかも?とにかく木が弱っているのは確かかもしれません。
木のよってはコケが生えない木もあるそうです。
コケが生えたから木が弱くなるではなくて、木が弱くなったからコケが生えるのです。
コケは取ったほうがいいの?
これは調べるうちに賛否が分かれる結果となりました。
取らないほうが風情があり見た目的には良い。これは僕自身実感しました。コケが生えていた範囲によりますが、コケをはがした後は茶色く、はがしてよかったのか心配になるレベルでした。
けれど木のことを考えれば取ったほうがいい。
僕は満開の桜を見るのも好きだけど、たくさんのつぼみを付けた桜の木を見るのも好きです。今年はどのくらい咲くのだろうとワクワクして開花の時期が待ち遠しくなります。
たくさんのつぼみをつけてほしいのでコケは極力取るようにしようかなと思っています。